どん底から這い上がるのは結局、自分のチカラ

人生、山あり谷ありっていうけど、ほんとに谷底にズドーン!って落ちてる感じの時ってありませんか?

色んな事がまあまあ順調、満足だなって時があるかと思えば、足元が崩れ落ちるような最悪の瞬間もあります。

私自身、これまで何度か「もう、ここからどうやって立ち上がればいいんだろう…」と、深く落ち込んだ経験があります。何をしても気持ちが晴れない、うっすら靄がかかってるような感覚。

もしかしたら、今この文章を読んでいるあなたも、そんな悲しい気持ち・ブルーな気持ちを抱えているかもしれません。

仕事で大きなミスをしてしまった、大切な人との関係がうまくいかない、 目標を見失ってしまった…理由は人それぞれだと思いますが、心がズーンと重くて、何もかも嫌になってしまう時ってありますよね。

そういう時って誰かに助けてもらいたくなったり、誰かに一緒にいてほしいとか、何かにすがりたくなったりするかもしれません。もちろん、それもアリだし自然なこと。誰かに相談したり人と話すことで落ち着くこともありますよね。

私も経験したからこそ思うのは。結局のところ自分をその、深く沈んだところから救い上げてくれるのは、最終的にはやっぱり「自分」だなと。

結局、どうにかするのは自分でしかない。誰かがどうにかしてくるわけではない。

自分のチカラ、それを支える「意識の転換」「ちょっとしたきっかけ」なんだなと、つくづく思ったので、その経験をお伝えしようと思います。何か共感する部分があったり、何かが役に立てたらうれしいです。

思考は時に私たちを苦しめる要因

数年前に趣味のサーフィンで膝を傷めたことがありました。なんとなく痛みを感じながらも同時期に、親の入院の準備なども重なり、いろいろ動き回っていたところ。痛みや炎症をさらに感じるようになり、歩行時のバランスまで違和感を感じるほどに。

このまま痛みが続いたらどうしよう、ヨガインストラクターという仕事上、足を曲げたり伸ばしたり自由に動かせないというのは、致命的ではないかと。

一時期なら我慢もできるがこのままずっと痛みを抱えたままだったらどうしよう、とか、動かしにくい状態が続いたらどうしよう、という不安が襲ってきました。

その不安って。まだ起きてもいない未来を想像した思考の働きに過ぎないのでした。(悪い方に働いた結果)

そして家族に対しても、一緒にいて欲しい時にいてくれなかったという悪い思い込みが、心的ストレスを膨張させました。俯瞰してみると、これも私自身の勝手な思考が生み出しただけの産物であり、思い煩いなんですよね。(思考の働きについてはまた別記事で伝えたいと思います。)

当時、私は休みの日の7~8割くらいの時間をサーフィンに捧げていたので、その楽しみがぽっかり無くなった虚無感もありました。

そして当時は2021年のコロナ禍。友達と会っておしゃべりや食事をするのも控えていたので。休日の楽しみが急に無くなったように感じました。ヨガやサーフィン、身体を動かすこと以外で楽しむ術を当時、私はあまり持ち合わせていなかったのです。

立ち上がるきっかけは、ほんの小さな挑戦から

スマホがあればヒマつぶしはいくらでもできますが、そればっかりでは時間は無情に過ぎ去るだけで。そんな時、気持ちを一気に吹っ切ることができたのは、思いきって参加したヨガのオンラインワークショップでした。

ふだん指導しているクラスではあまりやらない、アームバランス系のアーサナ(腕で体を支えるポーズ系ですね)にチャレンジするWS。膝はあまり動かせないけど、それでも出来る範囲でもいいやという気持ちで参加。

そしたらなんか急に前向きになれたんですよね。今は挑戦できない部分があろうと。出来る範囲でチャレンジするだけで「あ、やっぱ楽しいなっ」て単純に思えました。

今まで取り組んでこなかったことに飛び込んで。新しい面を知っていくって純粋に楽しいなって感じました。

普段チャレンジしていなかったアーサナへの挑戦、小さなチャレンジが確実に心に火を灯してくれました。悩みを文字通り、すっかり消してくれたんです。

学ぶこと、挑戦すること、これがいかに心に良い影響与えるか実感しました。目の前のことに集中する、未知のことにトライしてみる、少しのチャレンジをしてみる。新たなことを学ぶ・既知のことを学び直す。たったこれだけで自分の悩みが吹き飛ぶのです。

何かを学ぶ、知る、小さな挑戦をしてみることで。脳はいとも簡単にリセットできますね。自分でも改めて実感したのでした。

新しいことを学んだり、何かに挑戦する時というのは、必死だったり一生懸命ですよね。この状態って脳に余裕がなくなるんですよね。悩み事に対する脳の余白が無くなるといった感じでしょうか。これについてはこちらの記事も参考にどうぞ。

関連記事はこちら⬇️

「ヨガをするとスッキリする」を科学的にみると

ふだんスタジオで行っているレッスンでも。誰もができる動きで成功体験を積み重ねてもらう一方、心地よい限界を引き出したり、ちょっとのチャレンジを盛り込んだりするのはそんな意図があります。

少しのチャレンジによって悩んでいる余裕なんて無くなり、心も体もスッキリする。そんな体験をしてもらいたくて時折、チャレンジ要素を盛り込んだりしています。

あなたの内側に灯を

環境や他人を変えるのは難しくても、自分の視点や行動は変えられる。改めてそう気づいたことが、私にとって大きな転機でした。

「お家ヨガをがんばっていたけれど。お家ヨガにも限界を感じて…」と言ってスタジオにくるお客さんもいます。

「夜、眠れない、寝ていても何度も何度も目が覚めてしまう…」と、睡眠障害を抱えていらっしゃるお客さんもいます。

長引く先行き不安、上がらない賃金と続く物価高。更年期や若いころとは違う体力や気力の低下。ふとしたきっかけで不安感が膨らんだり、人間関係がきっかけで鬱鬱ウツウツとする可能性は誰でもあります。

もし、今あなたがずーーーんと気分が落ち込んでいたとしても。そこから救い出してあげられるのはあなただけ。ほんの少しの勇気、ほんの一歩を踏み出すきっかけ、意識を切り替えるきっかけさえあれば、あとは自然と目の前が開けてきます。

チャレンジすることが悩みの解消に効果的だということは、数々の研究や経験値からも語られています。大それた挑戦でなくとも、小さな挑戦であっても自己成長や自己肯定感を高め、心のバランスを取り戻すための強力な手段であるからです。

悩みを抱え込むと、感情が停滞し、解決策が見えなくなることがあります。しかし、新しいことにトライしたり、何かに挑戦することで、その悩みから意識を離し、前向きな変化を生み出すことができます。

今回は、私自身がどん底のような心の状態から、再び這い上がることができた経験を通して、「自分自身」と「意識の転換」がいかに大切か。そして、学びやほんの少しのチャレンジが、いかに気持ちを奮い立たせてくれるのかを、ありのままにお伝えしました。

私の場合、この挑戦は結局「ヨガ」でしたけれど。ふだんあなたがしていることや好きなこと、興味ある分野でいいんですよ。

必要な人に。必要なタイミングで。何かが役に立ったらと願っています。

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